HAPPY DAYS. ~ 給電くんと旅にでる ~

給電くん & 旅行 & 車中泊

給電くんの話〈3〉オプションの取捨選択について②

「家族の者」である。名前は、まだ無い。

ここまで「給電くん」のお犬様バージョンを選んだ理由について話してきたのですが、ここからはオプションの取捨選択について、お話したいと思います。オプションについては、それぞれの旅のスタイルによって、だいぶ変わると思いますので、我が家の現在の旅のスタイルをお話ししながら、していきたいと思います。

【①】電気系統についての続きになります。

 

〈目次〉

 

水回りについて

キャンピングカーがキャンピングカーたるゆえんと言う人もいる装備、水回りとなる「シンク」はオプションでは選びませんでした。これもギリギリまで悩んだのですが、エスティマ車中泊をしていた際に水回りが必要になったシーンは主に三つ。「歯磨き」「ペットボトルの洗浄」「果物の洗浄」です。

「歯磨き」については、車両にトイレがついていない時点で、洗面所を利用するために車外に出る必要があるため、それほどメリットにはならないと考えました。

「ペットボトルの洗浄」は、500mlのペットボトルに2リットルの飲料水を入れ替えて使っていたため、洗浄する必要があったのですが、今後はテーブルで普通にグラスに注いで飲むシーンも増えるかな…ということで、そんなに頻繁にはならないだろうという結論に。じゃあ「グラスの洗浄は?」という話になるかと思いますが、使い捨ての容器や、ウェットティッシュとアルコール除菌などで、ある程度は対応できると考えています。ウェットティッシュとアルコール除菌による洗浄は、グラスだと使いやすいのですが、ペットボトルは形状の関係で、そうはいかないので今までは出来ませんでした。

最後の「果物の洗浄」は道の駅などで購入した果物を、その場で食べる時に洗っていた訳ですが、そもそも車外に出て購入して、その場で洗うのですから、わざわざ車内のシンクで洗う必要性はないのかな…と考えました。

給電くんはキャンピングカーとは言え、車内でガンガン調理をするのは厳しい車種です。簡単な調理ならできるかと思いますが、いかんせんスペースが狭いのです。車内でのコンロ使用は、オフィシャル的にもあまり推奨されていないですし、バンコン系の軽キャンパーの方の意見を色々と見ても、あまりシンクを使っていないという人が多い印象でした。

そもそも「給電くん」のお犬様バージョンは、備え付けのテーブルが大きいため、テーブルを外さないとシンクが使えないという構造上の欠点があります。構造上の欠点というか、おそらくキャンプ場での使用を前提に考えられているものかと思いますので、キャンプしない私たちにはいらない装備ということになるのかなと思います。

遮光カーテン

遮光カーテンです。オプションで遮光カーテンは入れてもらいました。自作…という手段も考えたのですが、思いのほか高くつく上に、技術的な面を考えると厳しいという結論に至りました。当初はシェードで…とも考えていたのですが、ちょっと車を離れる際に視線を遮ることができるカーテンは、手軽さという点において代替えが効きません。もともと我が家のエスティマにはカーテンがついていたので、その便利さに慣れてしまっていたというのもあります。収納が少ないバンコンのキャンピングカーでは、シェードは邪魔になるということも、オートワンの社長さんはおっしゃっていました。

遮光具合ですが、マルチシェードで窓を遮蔽するのと比べると、やはり「真っ暗」という訳にはいきません。とは言え、個人差もあるのでしょうが、寝るのに困るという感じでもありませんでした。そもそも、お犬様バージョンには換気扇が天井についているので、そこから光はどうしても漏れてしまいます。換気扇用のシェードを自作して設置すればいいのですが、真冬ではない限り換気扇の出番は多いかと思います。そう考えると「真っ暗でないと眠れない」という人以外は、遮光という点では、このカーテンで十分なのではないか…と思います。

ただし断熱の点から言えば、冬の冷気を考慮すると心もとない部分があるとは思います。そんな訳で、結局「シェードも購入しよう」ということになったのですが、最悪、フロントの3つの窓以外は、つけっぱなしで走ることもできます。フロントの三枚分の収納場所をどうするのかが難しいところですが、今後、真冬の車中泊で使用することがあれば、その辺を工夫していきたいと思います。

リアゲートアクリル2重窓

リアゲートアクリル2重窓ですが、これも設置しませんでした。このオプションの利点は、リアゲートの窓を開閉できるようになることと、断熱効果が上がるという点になるかと思います。デメリットは、その価格と、アクリル窓は傷がつきやすく、傷で視認性が著しく下がってしまうこと…ということになるのではないでしょうか。視認性については、キャンピングカーでは、そもそも後ろに窓が無いものも多く、あっても荷物などで見えないことも多いので、関係のない人も多いかもしれません。しかし我が家の運転手は後ろの視認性が無いことへの不安をずっと口にしていました。

そのため、とある機器を導入したのですが、それについてはまた別の機会にするとして、その機器の導入のためにも、リアゲートの窓の視認性は確保しておきたかったこともあり、オプションとしての導入を見送ったのでした。断熱効果については、全ての窓がアクリル窓になるというのでなければ、高い効果も期待できないし…というのもありました。換気についてはベンチレーターがついているし、これで良かったかなと思っています。

電子レンジ

以前に電気系統の部分でお話したとおり、電子レンジも導入しませんでした。あれば便利だとは思いますし、このお犬様バージョンは、標準で出窓になっているので、導入は簡単だと思います。ただ収納への圧迫が大きすぎると考えました。それならば巨大な保冷ボックスを置く方がいいという判断をしたのです。実は、オートワンに行って、お犬様バージョンを見学させていただいた際に、犬のケージを置く場所を計測させてもらったのですが、コストコの大きな保冷バッグがピッタリ置ける大きさだったので「よっしゃー!」と思っていました(笑)。

着脱式サイクルキャリア

着脱式サイクルキャリアですが、これは最初はオプションでつける気マンマンでした。軽キャンパーの少ない収納力を拡大するためには、サイクルキャリアにRVボックスを設置して、そこに荷物を入れる…という方法しか無いと思っていたのです。それ自体は間違いではないとは思うのですが、アクリル二重窓の際にも話に出た後方の視認性という点を考えると、携行品の断捨離の方が先かな…ということになりました。サイクルキャリアの設置については、後からでも簡単にできるとのことだったので、どうしても必要になったら設置すればいいかという結論に。

撥水リアゲートシェード・サイドオーニング

リアゲートを上げた状態で、簡易テントのような空間を作る撥水リアゲートシェードと、車のサイドから軒を作り、キャンプの際にリビング空間を作ったりするのに使用するサイドオーニングも設置しませんでした。旅のスタイルとしてキャンプ的な行為をしないので、必要ないか…ということになりました。後付も簡単そうという理由もありましたけどね。当然、今のところ、この2つが必要なシーンはありません。リアゲートシェードは、あっても良いかもしれないのですが、いかんせん収納を考えるといらないのだろうな…というのが現在の考えです。

FFヒーター

FFヒーターです。エンジンを切ったままで使える暖房設備であるFFヒーター。給油タンク内のガソリンを使って熱源を作るため、使用する電力は非常に少ない上に、使用するガソリンも一晩で1~2リットルほどという素晴らしい設備です。しかしながら、軽キャンピングカーを購入すると決めた際には「いらないかな?」と思っていました。なにぶん、設置にかかる費用が高額であるため、厚着と高性能な寝袋、携帯カイロ等でなんとかなるのではないか…と思っていたからです。

実は、軽キャンピングカーの購入を考えた際に、このFFヒーターをどうするかを決めるため、数回、冬にエスティマ車中泊を決行しました。最初に行った時は、なんとか過ごすことが出来たため「いらないかな…」となった訳だったのですが、それはエスティマでの車中泊は、車内で「寝る」という行為しか行わなかったからでもありました。

2回目の時に、たまたま目的地に早く着いてしまい、車内でタブレットなどで遊んでいたりしたのですが、あまりに寒くて見事に具合が悪くなりました(笑)。車内で「過ごす」ということを考えると着膨れしている状態では色々と動きにくいし、なにより寝具が何重にもなることで、車内がゴチャついて過ごしにくくなります。暖をとるための道具なども増えてしまうことを考えれば、収納力の少なさという軽バンコンキャンパーのウィークポイントがダイレクトに出てしまう…ということに気が付かされました。

しかも給油タンクからガソリンを取るという構造上、後付の設置だと、さらに設置費用が高額になってしまうそうで、結局、設置することになったのです。実際に車両が来てみて、色々試してみると、FFヒーターはつけておいて良かったのだろうと思っています。しかも「FFヒーターつけたんだから、スタッドレスタイヤを装備して、雪のあるところも行けるのでは?」という話も出て、旅の幅が広がった感じがします(まだ妄想の範囲ですが)。