HAPPY DAYS. ~ 給電くんと旅にでる ~

給電くん & 旅行 & 車中泊

給電くんの話〈5〉ドライブレコーダー

家族の者である。名前は、当分ありません。

今回は、ドライブレコーダー兼デジタルインナーミラー(auto-vox X1)のお話です。

あおり運転による死亡事故が起きた後から、急速にドライブレコーダーの普及が進んでいるそうです。ビビり症な我が家において、ドライブレコーダーの設置は必須だった訳ですが、「デジタルインナーミラー」とはなんぞや…というのを疑問に思う方もいるかもしれません。

もともとはエスティマ車中泊をしていた際に、寝る前にいちいちシェードをつけるのが面倒だったため「リアゲートのシェードはつけっぱなしでもいいんじゃないの?」と思ったことが事の始まりでした。しかしながら、我が家の運転手は、センターミラーで後方を確認していたため、シェードがつけっぱなしの状態だと非常に運転しづらいと言い、この話は無しになったのですが、軽キャンピングカーの購入という話が出た際に、またこの問題が表面化することになったのです。

オプションのリアゲート二重窓のところでも話しましたが、キャンピングカーには、もともとリアゲートから外が見えないものも多い上、給電くんのようにリアゲートに窓がついていたとしても、収納力に難のある軽自動車では荷物が積み上げられて、後方が見えなくなってしまうことも多いと聞いていました。エブリイは本来的には商用車であり、工務店のオッちゃんなどが、器具をワンサカ積んで走っているのを良く見かけます。そもそも何も置いてない状態でも、後方はかなり見づらい車両です。

そこで当初考えたのが、前後方ともに撮影するタイプのドライブレコーダーの後方映像を、モニターに常時表示させることで、センターミラーの代わりにできないのかということでした。調べてみるとセンターミラーに被せる形で設置するドライブレコーダーが存在しているということが分かり、私が考えていた使い方も「できないことはない」という機種を見つけました。ちょうどそのころ、エスティマの所有者である両親がドライブレコーダーの導入を望んでいたこともあり、実験台として(笑)導入してみたのが「ドライブレコーダー ルームミラー型 MAYOGA A80」でした。 

 映像が消えていれば、普通にルームミラーとして使えるような反射素材になっていて、中央部分に5.0インチの液晶パネルを備えている(この部分も消えているとミラーのように反射する作りなのです)というドライブレコーダーで、設定を「液晶常時点灯」かつ「リアカメラ映像」にすると、この5.0インチの液晶にリアカメラの映像が映ることになります。「できないことはない」というのは、そういうことを想定して設計されていないため、一度エンジンを切ると映像がフロントに戻ってしまうこと、ドライブレコーダーとしての広角映像であるため、距離感がつかみにくいということ等があり、その辺がマイナスポイントとなっているのです。

おおむね、目的は達成できたのですが、やはり実際のミラーとの見え方の違いと、夜間の映像の不鮮明さ(目視と大きく変わる訳ではないのですが、広角映像による距離感の問題と相まって、より分かりづらいのだそうです)が運転手には不評な部分でした。

前置きが長くなりましたが、そろそろ、この機器について触れていきたいと思います。結局、私がやりたかったことは「スマートインナーミラー」や「デジタルインナーミラー」と言われるシステムで、最近は一部の高級車のオプションとして、ディーラーから提供されるようになっている設備らしいのです。それを後付の機器として販売する企業が今まで無かったのですが、ついにそれが販売されたと耳にしました。それが「デジタルインナーミラー」の機能がついたドライブレコーダー「AUTO-VOX X1」だったのです。 

 「AUTO-VOX X1」が、前述の「もどき」的な使い方をしたドライブレコーダーと違うのは、まずミラーの全面が液晶画面となっている点でしょうか。これだけでも、だいぶ本来のミラーの感覚に近いのですが、さらに投影されているリアカメラの映像が拡大されているというのも大きな特徴です。指でなぞると映像が上下に動き、本来のカメラはさらに広範囲を撮影していることが分かります。この拡大投影によって、より一層実際のミラーの感覚に近づいており、広角映像による距離感の相違がだいぶ軽減されているかと思います。この辺が「デジタルインナーミラー」として、設計されている部分の違いなのでしょう。

これだけではなく、夜間の映像は肉眼より遥かに鮮明であり、非常に見やすいのと同時に、ドライブレコーダーとしての機能の高さも窺い知ることが出来ます。GPSも標準装備で、何かあった場合の記録能力も高いのではないでしょうか。画面右上に表示されている時計も、GPSから時間を取り込んでいるので、非常に正確。これだけの機能と性能で、3万円しないのは、かなりのコストパフォーマンスだと思います。

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auto-vox X1

さて、この「AUTO-VOX X1」の設置ですが、元のルームミラーに被せるだけなので、フロントの設置は非常に簡単です。ものの数分で完了します。もちろん、シガーソケットまでの電源コードの配線、GPSの配線などもありますが、完璧な仕上がりを期待するのでなければ、こちらも10分程度で終わります。私はGPSをエブリイのフロント上部の棚にそのままグシャグシャと突っ込んでいますが、これでも十分にGPSは作動しています。本当にきれいに配線するのであれば、フロントガラスの縁を這わせることになるかと思いますが、地デジのアンテナやVICSの線なども、そこを通っているので、何かあっても面倒ということで、そちらはやめておくことにしました。

そして最大の難関は、リアカメラです。エスティマでは、すんなりリアカメラをリアゲートのウィンドウにつけることができたので、楽観していたのですが、思っていた以上にリアカメラが大きく形状も特殊で、付属のパーツでは、どうやってもカメラを設置することが出来ませんでした。業者にお願いしてつけてもらう方法もあるのですが、設置はおそらく車外になり、ナビと連動しているリアカメラと並んで設置される形になるのかと思われます。作業費も高い(特殊な車なので、普通の車より作業時間がかかるらしい)のですが、前述の設置位置の場合、それ以前の問題としてカメラの位置が低すぎて本来のミラーの映像とかけ離れてしまうことが考えられます。

そこで「仕上がりより、実用性」ということで、100均で売っている裏面が粘着テープになっているステンレス板(本来は壁などに磁石のフックなどをつけるためのもの)を使って、写真のようにカメラを設置しました。 

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 結果、映像そのものは想定した仕上がりになりました。ガラスにはスモークが入っているのですが、映像には、ほとんど影響がないと言っていいかと思います。配線は、意外と綺麗にできたような気がしますが、もちろん業者に頼んだ方が綺麗です。

この「AUTO-VOX X1」おかげで、走行中、後ろのカーテンは閉めっぱなしで走行が可能になりました。ただ、カーテンを閉めていると、当然、後ろの車両は我々から見えてないものと思いがちなので、ちょっと面白い動きなどを見ることもできます(笑)。まぁ、そもそもが「あおり運転対策」なので、それもどうだ…ということになり、「録画中」を示すステッカーを貼ることにしましたので、それも付記しておきますね。