家族の者である。1年経っても、名前はもらえないようだ。
【目次】
給電くんがきてから1年経過
…と言う訳で、我が家に給電くんが来てから、1年以上が経ちました。私が書いている給電くんの装備についての記事ですが、実は、ほとんどのものが10か月くらい前に作成したものなのです(!)。さやえんどう氏の旅ブログの合間の穴埋め記事として、給電くんの装備がおおよそ整った時期にまとめて書いておいたもので、装備関係のことなら、いつアップしてもいいだろう…と思っていたのです。そんな記事が1年にわたって、見事に穴埋めに使われてきています(笑)。
ただ以前よりアクティブに車中泊旅行に出かけるようになり、様々なことに気づかされることになりました。想像とは違っていたこと、長期の旅行に出て初めて分かることなどもありました。結果として、記事が掲載されるころには、装備についての考えや、装備そのものが多少変化していたこともあります。今後は、購入した装備の変化についても書いていきたいと思いますが、今回は基本的な給電くんの装備についての考え方の変化を書いていきたいと思います。
電気系統について
まずは給電くんの根幹とも言うべき「電気」についてです。2000Wのインバーター、100Aのサブバッテリー、過放電防止機能付きバッテリー残量計と、ほぼフルオプション状態でしたが、これは我が家のようなスタイルであれば「絶対」かと思います。実際に使用してみて分かったことは、100Aでも、そんなに電気容量は無いということです。
電気容量の机上計算
購入当初、ざっくりと分かっていたことは…
①100Aのサブバッテリーとは1Aを使用する電気機器が100時間使えるもの
②だけどロスがあるので、実際に使用できるのは7割程度
③100Wの機器だと1Aかと思いがちだが、実際には家庭の100V電源と違い、車はDC12Vなので100W÷12Vで、8.3333・・・・Aとなり
④100A→ロス→70A÷8.3333A=8.4で、8時間半くらいしか100W機器を使えない
…くらいに思っていました。違っていたらごめんなさい。もちろん、ロス率などは良く言われている数値ですので、給電くんのバッテリーで厳密に測ったものではないことは御承知おきください。
さらに、実はDC→ACにする際にロスが発生したり、インバーター自体も電気を使用するため、さらに0.8~0.7掛け程度になる…という話を後から知りました。こうなってくると、100Aがいかに心許ないかが分かります。
電気使用における現実
また、バッテリー残量計が無ければ分からなかったことなのですが、電気の使用中は残量計が一時的にグンッと下がります。使用を止めると、本来の(?)バッテリー残量まで戻るのですが、この一時的に下がる量は、使用ワット数の大きい家電ほど大きくなります。なので、残量系が半分ほど残っていても、1000W以上になる電気ケトルなどを利用すると一気にレッドゾーンに残量計が突入し、残量計が警告音を発するのです。
「本来の残量ではないので別にいいじゃないか」となりそうですが、この状態はバッテリーに負担をかけているのは間違いありません。要はバッテリー寿命を縮めやすいということになります(たぶん)。こうなってくると、意外とワット数の大きい家電の稼働期間は短いことが分かります。
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長期の旅では、リチウムイオンの100Aバッテリーも持っていきましたが、このバッテリーには300Wのインバーターがついています。このリチウムイオンバッテリーで旅行中に280Wの炊飯器の使用を試みたのですが、使用することが出来ませんでした。
…というのも、前述のとおり、DC→ACにする際のロスからなのか、ちょいちょい300Wを超える負荷がかかる表示になるのです。しかしながら、家で行ったテストでは、普通に炊けていました。そうです。テストはバッテリーがフル充電の時にしかやっていなかったのです。この時、バッテリーは3割~4割ほど、すでに電力を消費していました。その結果、前述のようなインバーター能力ギリギリか、ちょっと超えるレベルの電力消費に耐えられずエラーが出てしまったのでした。事前に行っていた実験から、100Aのバッテリーなら、2回は炊飯できると計算していた私にとっては、まさに誤算だったという訳です。
結局、高ワットの電気機器の使用は、バッテリーをヘルシーに保っておかなければならず、相当な好天続きによる太陽光発電と、相当な距離の走行充電が無ければ、旅の後半での使用は難しいという結論に、今では達しています。
長期旅行における対策
結果として、1、2泊程度でなければ、湯沸しは電気ケトルではなく、カセットコンロで行うようになりました。取り出しにくい場所においていた、コンロ用のケトルは、今ではスッと取り出せる置き場所に変更することになったのです。
コンロの出番が増えるということは、ベンチレーター(換気扇)の出番も必然的に増えることになり、夏、冬を問わず、必須の設備となりました。本当にベンチレーターをつけておいて良かったと思っています。ちなみに「冬にベンチレーターとか寒いんじゃない?」と思われるかもしれませんが、狭い車内でコンロを使うとあっと言う間に暑くなります。あとは一酸化炭素警報機は、一応つけておいた方がいいですかね。万が一、ベンチレーターの無い機種で、カセットコンロを使うなら特に…ですね。
さらにコンロの出番が増えた結果、テーブルに備え付けた10インチモニターが邪魔に感じるようになりました。モニターの近くに熱源が来るのも心配です。そこで、現在では、AV周りの設備は、記事の内容と大分変っているのです。それについては、また別途、ご報告したいと思っています。