HAPPY DAYS. ~ 給電くんと旅にでる ~

給電くん & 旅行 & 車中泊

給電くんの話〈2〉オプションの取捨選択について①

「家族の者」である。名前は、まだ無い。

ここまで「給電くん」のお犬様バージョンを選んだ理由について話してきたのですが、ここからはオプションの取捨選択について、お話したいと思います。オプションについては、それぞれの旅のスタイルによって、だいぶ変わると思いますので、我が家の現在の旅のスタイルをお話ししながら、していきたいと思います。

 

〈目次〉

 

電気系統について

まず「給電くん」の要ともいうべき電気系統です。インバーターについては2000Wにグレードアップ、サブバッテリーは105Aのものにグレードアップしました。どちらもオプションの中でのMAXの仕様です。

2000Wのインバーター

2000Wのインバーターについては、ドライヤーを使いたいという希望があったため選択しました。逆に言えば、ドライヤーさえなければ「標準の700wでもいいか…」と考えていたのですが、結果2000Wにして良かったと思っています。当初は低電力のポットを探しだして、それを車中泊で使用する考えでいたのですが、給電くんが実際に来てみると、そのポットが棚に収まらないことが分かりました。結局、タイガーの「蒸気レスわく子さん 600ml」を購入したのですが、これが標準のインバーターだと動きません。「蒸気レスわく子さん」は名前のとおり蒸気も出ないし、お湯が沸くのも高速で「これにして良かった…」という結論に至ったのと同時に、2000Wのインバーターにしておいて良かったと思ったのでした。 

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サブバッテリー

サブバッテリーについては、どうせなら容量の大きい方がいいのでは…ということから選択しました。実は以前より車中泊のために、ほぼ同じ容量のリチウムイオンポータブルバッテリーを所有しているのですが、炊飯器(280Wのマイコン炊飯ジャー)で一回炊飯をすると、それなりに容量が減ってしまうことを確認しています。充電なしだと3回の炊飯は出来ないかな…という感じです。走行充電、太陽光充電があるとは言え、最大でないと心もとないという印象があります。実際には、まだ車内での炊飯はしていませんが、室内灯、スマホの充電、Blu-rayの鑑賞、ポットでの湯沸かしを数回、FFヒーター…程度では、全く心配いらないレベルなのは間違いありません。

過放電防止機能付バッテリー残量計

過放電防止機能付バッテリー残量計については、もちろん設置です。バッテリーは、大変高価なものです。ですから、できるだけバッテリーを大事に使いたいと考えるのであれば、これは必須の装備なのではないでしょうか。「おおよそ4年で交換」とオートワンの社長さんはおっしゃっていたのですが、そこをあともう数年伸ばしたいと考えています。しかし、この過放電防止機能が無いと、よほどバッテリーの特性などに詳しいのでなければ、上手くいかないのではないかと思います。

電源のリレーユニット

電源のリレーユニットは、オプションでは設置しませんでした。これはエンジンを切った後、もともと車両についている装備であるパワーウィンドウや、ナビへの電源供給をサブバッテリーに切り替える装置です。要は、エンジンを切っても、ナビでテレビを見たり、窓の開閉をすることが出来るということです。

もともと、旅行先でテレビを見ることが、ほとんど無いということもあり、必要性を感じませんでした。何か情報が得たければ、スマホで収集は可能ですし、スマホに地デジもついています。「Blu-rayを見たりしたいなぁ…」とは思っていたのですが、それをナビのシステムを使って実現するとなると、パナソニックの最上位機種のナビを入れなければならない上に、リアスペースにモニターを設置してもらわなければならなくなります。そうなると、このオプションとは別に20万以上の出費を覚悟する必要があり、それならばポータブルのBlu-rayプレイヤーとモニターを買った方が10分の1くらいで済むのです。もちろん、その分収納は必要ですが、食事を摂りながら見るのであれば、テーブルの上に出しっぱなしでもいいのかな…と思います。

ただ、この車両にベンチレーターがついていることで、空気の流れを作る関係から、窓の開閉をする機会が頻繁になりました。その部分でリレーユニットをつければ良かったかもしれない…と、少し思ったりはしました。ですが、旅を重ねることで、エンジンを切る前にスパっと窓の開閉度合を決めることが出来るようになれれば、それでいいのかもしれません。

バッテリーチャージャー

バッテリーチャージャー。これは、サブバッテリーに外部電源から充電するための設備です。これについては、オプションとして設置することにしました。給電くんはサブバッテリーの充電を、走行充電と太陽光発電の充電で行っていますが、走行充電は車両の電気使用の余剰分を充電に回す形になるため、夏にエアコンなどをつけていれば、それだけ充電に回る電気は少なくなる…はずです。…たぶん。理屈上では。太陽光発電は、40W程度であるため1~2Ah程度の充電なのでは…と考えると、100Aのサブバッテリーをフル充電するためには、晴天で50~100時間の充電時間ということになります。ですので、補助程度と考えた方がいいのかもしれません。

そこで、どうしても電気容量を回復したい場合には、電源が使えるオートキャンプ場や、RVパークを利用して、このバッテリーチャージャーを使用することで、サブバッテリーへの充電が夜間に行えるようになります。冷蔵庫も電子レンジもない我が家の「給電くん」においては、数日の旅では、早々にバッテリー切れになることはない…とは思っているのですが、今後、時間が取れるようになったら「フェリーで北海道に渡って、長期間の旅をしたい」という野望があるので、そのためにも…と言ったところもあります。

ただ、2週連続で2~3日ずつ出かけるという場合はあるかもしれません。その場合だと、普段、旅行以外ではあまり使用されない我が家の「給電くん」では、天候次第で次の出発までに満充電に至らない可能性は、大いにあります。その際にも、バッテリーチャージャーは活躍してくれるのではないかと思っています。